サイバーセキュリティ分野では、AIの進化が新たな脅威に対する防御を強化し、企業のデジタル資産を保護するための重要な役割を果たしています。2025年現在、AIを活用したサイバーセキュリティ企業は市場で注目されており、その中でも特に注目すべき5つの米国企業をご紹介します。
サイバーセキュリティーとは?

まずは、「サイバーセキュリティー」という言葉について簡単に説明します。
サイバーセキュリティーとは、インターネットやコンピュータネットワークを通じて行われる情報やシステムの保護を指します。
具体的には以下のようなものを守ります:
- 個人情報: クレジットカード番号やパスワードなど
- 企業データ: 顧客情報、機密文書、製品設計など
- 公共インフラ: 電力網、交通システム、水道など

簡単に言えば、「デジタル空間での泥棒や攻撃から守るための仕組み」です。
なぜサイバーセキュリティーが重要なのか?
現代社会では、多くの活動がデジタル化されています。そのため、サイバー攻撃が成功すると以下のような深刻な影響が出る可能性があります:
- 個人: 金銭的損失やプライバシー侵害
- 企業: 顧客の信頼喪失、経済的損害
- 社会全体: 公共サービスの停止や混乱
さらに、企業が持つデジタル情報は他の企業や特定の個人に高く売れる可能性があるため、金銭目的でサイバー攻撃を仕掛けるケースが増えています。

このような背景から、サイバーセキュリティーは私たちの日常生活やビジネスにおいて欠かせない存在となっています。
市場規模と成長予測

- 世界のサイバーセキュリティ市場は2023年時点で約2,329億ドル規模とされており、2030年には4,563億ドル以上へ拡大すると予測されています。これは年平均成長率(CAGR)10%以上という急成長です。
- 日本市場では2025年に22.7億ドル規模となり、2030年には39.8億ドルまで成長すると見込まれています。特にクラウドセキュリティやネットワークセキュリティ分野が市場拡大を牽引しています。

サイバーセキュリティー分野は今後需要の増加が見込まれており、より高度なサイバーセキュリティーシステムが求められます。
注目のAIサイバーセキュリティ企業5選:初心者向け解説

現代のデジタル社会では、サイバー攻撃がますます高度化しています。そのため、多くの企業がAI(人工知能)を活用して、これまで以上に強力なセキュリティ対策を提供しています。ここでは、特に注目される5つのAIサイバーセキュリティ企業を初心者にもわかりやすくご紹介します。
1. CrowdStrike(CRWD)
CrowdStrikeは、パソコンやスマートフォンなどの「エンドポイント」(デバイス)を守ることに特化した企業です。クラウドベースの「Falcon」プラットフォームを使い、AIがリアルタイムで脅威を検出し、防御します。
- AIによる行動パターンの分析で、未知の攻撃にも対応。
- 「Falcon OverWatch」による24時間体制の監視で安心。
- 生成AI「Charlotte AI」を活用し、セキュリティ運用を効率化。

クラウドベースとは、インターネット上で動作するサービスのことです。CrowdStrikeは、企業が自社サーバーを持たなくても利用できる手軽さが魅力です。
2. Cloudflare(NET)
Cloudflareは、ウェブサイトやネットワーク全体を守ることに特化した企業です。AIを活用して、DDoS攻撃(大量のアクセスでサーバーをダウンさせる攻撃)や不正アクセスを防ぎ、ウェブサイトやクラウドサービスの安全性を確保します。
- DDoS攻撃や不正アクセスをAIがリアルタイムで検知し、自動的に防御。
- サーバーレス技術を活用して、AIアプリケーションを迅速かつ効率的に展開可能。
- グローバルに分散したデータセンターを活用し、複雑な設定なしで迅速に導入可能。

DDoS攻撃は、大量のアクセスでサーバーをダウンさせる手法です。Cloudflareは、このような攻撃を自動で検知・防御し、ウェブサイトが正常に動作するよう保護します。
3. Palo Alto Networks(PANW)
Palo Alto Networksは、ネットワークからクラウド、エンドポイントまで幅広く保護する「オールインワン型」のセキュリティ企業です。「ゼロトラストモデル」と呼ばれる最新セキュリティ概念を実現するソリューションで知られています。
- AIと機械学習による脅威分析と自動対応。
- ネットワーク、クラウド、エンドポイント全体をカバーする統合ソリューション。
- ゼロトラストモデルで安全性を強化。

ゼロトラストとは、「社内外問わず全てのアクセスを疑い、確認する」という考え方です。Palo Alto Networksは、この最新モデルで多くの企業から信頼されています。
4. Fortinet(FTNT)
Fortinetは、「ファイアウォール」(ネットワークへの不正アクセスを防ぐ仕組み)の分野でトップクラスです。さらにAI技術を活用して暗号化通信も解析し、安全性を確保します。
- AI駆動型「FortiGate」シリーズでリアルタイム脅威防御。
- 暗号化通信(SSL/TLS)の解析機能が高度。
- 長年蓄積された技術力と42件以上の特許取得。

ファイアウォールとは、不正なアクセスからネットワークを守る「防護壁」のような役割を果たす技術です。Fortinetはこれを進化させた製品で評価されています。
5. Vectra AI
Vectra AIは、クラウドサービス(AWSやGoogle Cloudなど)やSaaSアプリケーション(Google Workspaceなど)向けのセキュリティ対策に特化しています。AIが攻撃者の行動パターンを分析し、本当に危険な脅威だけに集中して対応できます。
- AI主導の検知技術で偽陽性(不要な警告)を抑制。
- パブリッククラウドやSaaS環境にも柔軟に対応可能。
- MITRE D3FENDで最多参照実績が信頼性を証明。

SaaSとは、「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」の略で、インターネット経由で利用できるソフトウェアサービスのことです。Vectra AIはこれらも守れる点が特長です。
Vectra AIは現在、上場していませんが、IPO(新規株式公開)の可能性が報じられています。同社は2024年にイギリスでのIPOを秘密裏に申請したとされ、2025年内に上場を目指しているとの情報があります
比較表
企業名 | 得意分野 | AIの使い方 | どんな環境で使える? |
---|---|---|---|
CrowdStrike | デバイスの保護 | 攻撃者の行動を分析して防御 | クラウド、パソコン、スマホなど |
Cloudflare (NET) | ネットワークとウェブ保護 | DDoS攻撃や不正アクセスをAIで防御 | ウェブサイト、クラウドサービス全般 |
Palo Alto Networks | 総合的なセキュリティ対策 | 攻撃を分析し、自動で対処する | クラウドと社内ネットワークの両方 |
Fortinet | ネットワークへの侵入防止 | 暗号化された通信も解析して保護 | 大規模ネットワーク全般 |
Vectra AI | クラウドサービスの安全確保 | 本当に危険な脅威だけに集中して対応 | AWSなどのクラウド環境 |
これら5社はそれぞれ異なる分野に特化しながらも、共通してAI技術を活用して高度なサイバーセキュリティソリューションを提供しています。これからもサイバー攻撃は進化していくため、こうした企業が提供する最新技術には注目が必要です!
「最新の企業決算情報や財務データを知りたいけど、どこで調べたらいいかわからない…」そんな方におすすめなのが 「moomooアプリ」 です!
- 会員登録だけで利用可能!(一部利用制限あり)
- 米国株情報が充実!
「最新情報を手軽にチェックしたい」「米国株取引を始めたい」と思った方は、ぜひmoomooアプリをダウンロードしてみてください。無料で使える範囲でも十分魅力的な機能が揃っています!
👉 公式サイトはこちら:moomoo証券
moomoo証券とSBI証券の比較記事を書きました。投資をよりお得に始めたいと考えている方はぜひご覧ください!
まとめ
- CrowdStrike: デバイス(エンドポイント)を守るスペシャリスト。未知の攻撃にも対応可能なAI技術が強み。
- Cloudflare: ネットワークとウェブサイト保護に特化。DDoS攻撃や不正アクセスをAIでリアルタイム防御。
- Palo Alto Networks: 総合的なセキュリティ対策を提供。ゼロトラストモデルで包括的な保護を実現。
- Fortinet: 高性能ファイアウォールでネットワークへの侵入を防止。暗号化通信解析にも対応。
- Vectra AI: クラウドサービスやSaaS環境向けの脅威検出に特化。柔軟性が高く、誤警告を抑制。
サイバーセキュリティ市場は、AIやクラウド技術など新しいテクノロジーによって進化し続けています。一方で、攻撃手法も高度化しており、防御側も迅速かつ柔軟な対応が求められます。
ゼロトラストモデルやAI駆動型ソリューションなど革新的な技術が普及する中、市場全体の成長とともに新たな課題も浮き彫りになっています。このような条件に適応し続けられる企業を見極めることが、今後サイバーセキュリティー銘柄に投資をする上で非常に重要になっていくでしょう。
コメント