個人投資家の間で注目を集める次世代フィンテック株として、SoFi Technologies(SOFI)とRobinhood Markets(HOOD)はしばしば比較の対象となります。どちらも金融のデジタル化を牽引する存在でありながら、事業モデル・成長性・株価パフォーマンスには大きな違いがあります。
本記事では、最新の業績データや株価推移をもとに、SOFIとHOODを客観的かつ分かりやすく比較し、どちらがより魅力的な投資先なのかを初心者向けに丁寧に解説していきます。
目次
はじめに ── SOFIとHOOD、なぜ比較されるのか?
目的と対象読者
目的
SOFIとHOODの「強み・弱み・リスク」を同じ軸で整理し、初心者がどちらに魅力を感じるかを客観的に判断できる材料を提供する。
対象読者
- 米国株投資を検討する日本の初心者
- フィンテック業界の成長トレンドに関心がある個人投資家
両社が比較される理由
- ミッションの類似
- 両社とも「だれもが金融サービスへアクセスできる社会」を目指すと公言。SOFIは「お金を正しく扱える自由」を、HOODは「すべての人に投資機会を」掲げる。
- 顧客獲得スピードの速さ
- SOFI会員は2025年Q1に1,090万人へ到達(前年比+34%)。
- HOODは2024年末時点で2,580万のファンドアカウントを保有。
- 収益源の相違
- SOFI:貸付手数料・純金利収入・サブスクリプションが三本柱。
- HOOD:取引関連収入(PFOF含む)と金利・サブスクリプションが主。
- 規制リスクの質的差
- SOFIは銀行業免許を得たことでバーゼル規制や消費者保護規定の影響を強く受ける。
- HOODは取引停止措置(例:GameStop騒動)に象徴される市場行為規制に左右されやすい。
概観表
項目 | SOFI | HOOD |
---|
設立年 | 2011 | 2013 |
主力サービス | 融資、デジタルバンキング | 株式・オプション・暗号資産取引 |
会員/口座数(百万人) | 10.9 | 25.8 |
最新売上構成 | 融資52%、手数料21% | 取引63%、金利31% |
投資家の関心点 | 多角化と黒字化達成 | 高成長だが収益変動大 |
表のまとめ
- 設立年:SOFIは学生ローンの共同出資モデル、HOODはゼロ手数料取引アプリとして創業。
- 主要サービス:SOFIは総合金融スーパーアプリ、HOODは低コスト取引プラットフォームに特化。
- 会員/口座数:HOODが規模で勝るが、SOFIは会員単価・交差販売力が高いとされる。
- 売上構成:SOFIは貸付と銀行ビジネスの安定収益が拡大中。一方HOODは市場回転率に左右されやすい取引依存が大きい。
- 投資家関心:SOFIは黒字化達成による収益安定性、HOODはユーザー基盤の大きさが評価点。
企業概要の比較:SOFIとHOODはどんな会社か?
SoFi Technologies(SOFI)
SoFiは2011年にスタンフォード大学の卒業生らによる学生ローン共同出資モデルとして創業しました。現在のミッションは「金融的自立を支援し,会員の可能性を解き放つこと」です。2022年1月に米国銀行免許を取得し、預金調達コストの低減と貸付利ざや拡大で利益構造を強固にしました。2024年通期のGAAP純収入は7.34 億ドル、純利益は3.32 億ドルで,金融サービス+テックプラットフォーム部門が売上の49 %を占め,前年同期比52 %増と高速成長を示しています。2025年Q1には会員数を前年比34 %増の1,090万人へ伸ばし、純収入も過去最高の7.72 億ドルへ達しました。
主要サービスと収益源
- 貸付(学生ローン,個人ローン,住宅ローン)
- デジタルバンキング(当座・貯蓄口座,クレジットカード)
- 投資プラットフォーム(株式・ETF・IRA)
- Bank‑as‑a‑Service(Galileo/Technisys経由の外販)
Robinhood Markets(HOOD)
Robinhoodは2013年に創業し、「誰もが投資できる世界を創る」ことを掲げています。ゼロ手数料のモバイル取引アプリで急成長し、2024年末のFunded Customers(残高保有口座)は2,580万口座に到達しました。同年の売上高は29.51 億ドル(前年比58 %増)で、同社は初の通年黒字(純利益11億ドル)を計上しました。2025年Q1も口座数を2,580万→2,590万へ増やし、国際展開として英国でオプション取引を開始するなどサービス拡充を継続しています。
主要サービスと収益源
- 株式・ETF・オプション・暗号資産取引(Payment for Order Flowが主収益)
- 金利収入(預り金・マージン貸付)
- プレミアム会員(Robinhood Gold,Legend)
- 国際ブローカー業(英国ほか)
業績データで見るSOFIとHOODの違い(2024年度通期)
以下は、2024年通期決算の業績を比較した表です。
指標 | SoFi(SOFI) | Robinhood(HOOD) |
---|
売上高(成長率) | $26.75億(+26.01%) | $29.51億(+58.23%) |
純利益 | $4.79億(+240.44%) | $14.11億(+360.81%) |
EPS | $0.39(+208.33%) | $0.37(+105.56%) |
ROE | 8.15%(+224.71%) | 4.22%(+82.51%) |
純利益率 | 18.64%(+231.59%) | 36.25%(+42.68%) |
売上高(Revenue)
- HOODの売上高:$29.51億(+58.23%)は、前年からの急成長を示しており、Robinhoodが取引量の増加と新規プロダクト展開(AI・海外展開など)に成功していることを示唆します。
- 一方、SOFIの$26.75億(+26.01%)も健全な成長ですが、HOODと比較すると成長速度は控えめです。これはSOFIの事業が比較的安定的で継続課金型(銀行・融資)の収益構造であるためです。
純利益(Net Income)
- HOODの純利益($14.11億)はSoFiの約3倍であり、成長率も+360%超と非常に高水準です。これは、Robinhoodが2024〜2025年にかけて公共サービス削減と高マージン商品(Legend、Goldなど)を推進した成果と考えられます。
- SOFIも+240%成長と大幅な黒字転換を遂げていますが、収益モデル上、融資や銀行業務にコスト構造が重く、純利益の水準には限界があります。
EPS(1株あたり利益)
- 両社ともにEPSは大幅成長。
- EPSは株主価値の指標であり、両社ともに利益体質の改善が株価に反映される可能性が高いことを示しています。
- ここではSOFIがややリードしていますが、絶対値に大きな差はありません。
ROE(株主資本利益率)
- ROEは株主が出資した資本に対する利益の効率を示す指標で、SOFIは効率的に資本を活用していることが分かります。
- 対してHOODはまだ資本効率に課題を残していますが、収益額のインパクトで補っている状況です。
純利益率(Net Profit Margin)
- HOOD:36.25%という驚異的な利益率は、取引主体のモデルによる高利益体質を示しています。
- 一方、SOFIの18.64%も金融業としては優秀な水準で、今後さらに拡大余地があると考えられます。
- つまり、短期利益重視ならHOOD、長期的安定性と収益の伸びならSOFIという傾向です。
📌 総評と示唆
評価軸 | 優位性のある企業 | コメント |
---|
売上・利益成長率 | HOOD | 高成長フェーズ、今後も高ボラリティ予想 |
EPS・ROE | SOFI | 長期での収益性・資本効率が良好 |
利益率 | HOOD | 短期的に高利益を上げやすい構造 |
安定性 | SOFI | 事業の多角化と黒字定着による安心感 |
株価推移とチャート比較:直近5年間のパフォーマンス
📈 パフォーマンス要約
期間 | SOFI(SoFi) | HOOD(Robinhood) |
---|
過去1ヶ月 | +38.25% | +29.77% |
過去1年 | +178.25% | +334.88% |
年初来(2025年) | +48.48% | +158.24% |
過去5年 | +101.54% | +189.76% |
2025年7月23日時点
概要
直近1ヶ月:短期での反発力
- 両社ともに好調な地合いを背景に20〜30%台の上昇を記録。
- 特にSoFiは38.25%と、機関投資家の再評価(黒字転換やBaaS展開強化)が背景と考えられます。
- 一方、Robinhoodも29.77%と堅調で、AI機能や株式トークン化などの次世代金融戦略への期待が株価に反映。
年初来〜過去1年:HOODの高成長が顕著
- 年初来ではHOODが+158.24%と圧倒的なパフォーマンスを見せています。これは市場の活況と高頻度取引ツールの拡充が大きなドライバーです。
- 過去1年でもHOODは+334.88%と驚異的な上昇。これに対し、SOFIは+178.25%と堅調だが相対的には控えめ。
- つまり、短〜中期的にはHOODの価格変動がより大きく、ボラティリティが高いということを意味します。
過去5年:長期安定成長のSoFi vs ボラタイルなHOOD
- 過去5年間の比較ではHOODが+189.76%、SOFIが+101.54%と、長期でもHOODが上回る成績。
- ただし、SOFIは比較的なだらかで安定的な成長曲線を描いており、リスク耐性のある中長期投資家に向く銘柄といえます。
- HOODは市場サイクルの影響を受けやすく、急騰と急落を繰り返すトレンド株である点に留意が必要です。
投資家目線での考察
投資スタイル | 魅力的な銘柄 | 理由 |
---|
短期・中期トレード | HOOD | 高ボラティリティ、値幅狙い |
長期・安定成長志向 | SOFI | 成長は緩やかだが、収益の裏付けが明確 |
リスク許容度が高い投資家 | HOOD | 過去1年の爆発的上昇、短期材料が豊富 |
安定志向・初心者 | SOFI | 安定した黒字化と |
なぜSOFIとHOODでこれほど差がついているのか?
1. ビジネスモデルの違いと収益依存度
HOOD(Robinhood)は「ゼロ手数料取引」+PFOF収益モデルを軸に、個人投資家の取引増加を直接利益につなげる構造を持つ。そのため、ミーム株や暗号資産ブーム時に取引量が爆発的に増加し、テンバガー級の急騰を遂げた。
SOFI(SoFi)は貸付・銀行・BaaS・投資など多角的に収益源を持ち、Feeベースの収益転換も進行中。これは「一度に複数の製品から収益を得る」安定構造であり、景気変動に対する耐久性と黒字転換が市場から高く評価されている。
2. 成長フェーズと市場のセンチメント
HOODは2021–24年に「バズ・成長中心」の戦略でユーザー数を急拡大させ、株価はこのセンチメントにより1年で+345%、過去3年で10倍以上のリターンを記録した。
一方、SOFIはSPAC上場後は慎重な市場評価を受けたものの、銀行免許取得による収益基盤確立や黒字定着により投資家信頼を徐々に得ており、Fee収益が全体の41%に達した今、引き続き安定した成長相場を描いている。
3. ボラティリティとリスク耐性
HOODの株価変動率は17.4%と非常に高く、最大で−90%超の下落を経験するなど、激しい上昇と急落を繰り返すリスク資産である。
対して、SOFIは変動率11.0%、最大-83%程度と、HOODよりも相対的に安定した値動きを示している。同社の銀行的基盤と多角化戦略が、こうした落ち着いた株価の動きを支えている。
4. 収益多様化と将来性
SOFIは「学生/個人ローン+銀行サービス+BaaS+投資等」で収益の柱が複数あり、報告によればFee収益が41%に達する。これにより、収益モデルが多角化され、金利変動や貸倒れリスクに強い構造と評価される。
HOODは取引以外の収益源(Gold会員やDebit Card、AIツールなど)を拡充しつつも、現時点では依然として取引収入が収益の主軸であり、市場依存リスクは残るとされている。
5. 結論:投資戦略に応じた選択が合理的
- HOODは「爆発的リターン+高ボラティリティ」を望む短期or中期トレーダー向き。
- SOFIは「安定成長+低変動」を求める、リスク抑制を重視する長期投資家向け。
読者は自身のリスク許容度、投資期間、収益期待に照らし、「飛び乗り勢」か「安定志向勢」かで選ぶことが望ましいです。
成長性・将来性の比較:どちらが将来有望か?
SoFi(SOFI)の将来展望
- フィンテック+銀行+BaaSの三本柱
- SoFiは2025年度の通年売上を32.35~33.1億ドルとガイダンスし(前年比10%超の成長)、2025年Q1にFee収益が全収益の41%に到達しています。
- 今後も預金基盤(270億ドル超)、クロスセル機会(10.9百万会員×複数商品)、および外販BaaS(Galileo等)の拡大により、収益拡大&利益率改善の長期成長モデルであると評価されています。
- アナリストの楽観シナリオ
- 一部アナリストは、今後3年間でソフィが20%台の売上成長、33%台の純利益成長を継続しうると予測しています。
- Wall St.は「Fintech One‑Stop Shopとしての役割確立、スケーラビリティの高まりにより、株価は今後数年で持続的な上値余地あり」と評価しています。
Robinhood(HOOD)の将来展望
- 取引基盤+国際展開による拡張戦略
- Robinhoodは2024〜2025にかけて欧州を中心とする国際展開(英国・リトアニア等)、暗号資産の強化、トークン化、オプション&未来商品等に注力し、2028年に46億ドルの売上・15億ドルEPS達成の見込み(年率13%増収・5%EPS増)とされています。
- 新規事業機会の開拓
- AIアシスタント(Cortex)、デスクトップ取引Platform(Legend)、クレジットカード、預金サービス、アジア展開など、多角化の動きが明確化されています。BarclaysやPiper Sandler、Morgan Stanleyなどアナリスト陣は総じて強気姿勢を維持。目標株価は110ドル前後に引き上げられています。
- リスク要因も存在
- 一方で「S&P500未採用」「規制・法的調査への懸念」「欧州でのトークン適正論争」などのリスクが指摘されており、市場期待が高いが不透明性も大きく残る状況です。
総括
- SoFiは「総合フィンテック銀行」モデルの強みを背景に、Fee収益の拡大と銀行資産を活かした安定成長と利益改善が期待されます。
- Robinhoodは国際展開・暗号・金融インフラ整備によりスケーラブルな成長が見込まれますが、現地規制や市場期待への反応による下振れリスクも顕在化しています。
結論:どちらが有望か?
- 安定成長志向・長期投資家には、銀行免許と収益多様性を有し、黒字化と利益率改善の進行するSoFiが魅力。
- 革新期待・高成長狙いの中短期投資家には、現在の進行速度とバリューアップが注目されるRobinhoodが適するかもしれません。
SOFI株とHOOD株はどんな人に向いているか?
SOFIに向いている投資家タイプ
- 安定成長を志向する長期投資家
SOFIは銀行免許取得による預金金利収入と貸付利ざやに加え、Feeベース収益やBaaSによる多角化が進んでいます。通期ガイダンスでは+10〜20%の売上成長+黒字安定が見込まれ、長期的かつ安定した資産成長を目指す投資スタイルに適合します。
- 分散・基礎重視の初心者層
米大手では「ファンダメンタル重視」「リスク許容度考慮」「長期リターン」を推奨する記事でも、SoFiの基礎体力と収益モデルの透明性が評価されており、初心者でも安心して保有できるポイントとされています。
- 中小型フィンテック株に興味がある投資家
SoFiは「銀行×フィンテック×銀行API」のハイブリッド戦略を展開。今後フェーズとして多業態展開を目指す成長株として、業界の中長期進化を見届けたい投資家に向いています。
HOODに向いている投資家タイプ
- 短中期で高成長を狙うアクティブトレーダー
HOODはゼロ手数料+PFOF収益戦略で過去数期で口座数25.8M、売上伸長+50%超、株価も急伸中です。急騰・急落をうまく捉えたい投資家に適しています。
- 投資初心者〜中級者でツールを重視する層
Robinhoodは投資初期層向けのポートフォリオ提案、ロボアド「Strategies」、デスクトップ取引「Legend」やGold会員制度など、ツール・UIを重く使いたいユーザーに支持されています。
- ミレニアル世代以上の高収入層
平均年齢35歳、口座保有者の多くは「Henry(高収入だが資産はそこそこの層)」。キャッシュバックカード、高利付預金、退職関連サービスを利用し、資産形成を本格化したい層との親和性が高いといえます。
比較まとめ:どちらが向いている?
スクロールできます
投資家タイプ | SOFI(安定成長志向) | HOOD(高成長・ツール重視) |
---|
リスク許容度 | 中〜低(景気変動に耐える安定基盤) | 中〜高(ボラティリティに耐えられる人向け) |
投資スタイル | 長期保有、分散投資、配当・収益重視 | 短期~中期トレード、テクニカル+ツール活用 |
使いたい機能・ツール | クロスセル・銀行サービス利用者向け | モバイルUIやロボアドを積極活用したい人向け |
ライフステージ | 若者〜中年の安定志向層 | ミレニアル以上、資産形成フェーズ〜高収入者 |
まとめ
- SOFIは「銀行体制+多角収益+黒字安定」による安定成長株。初心者〜中期投資家で、配当ではなく事業成長を長期視点で応援したい人に最適。
- HOODは「急成長+取引量連動」「先進投資ツール展開」のトレーダー向け株。短中期リターン重視かつボラティリティを受容できる人に最適。
筆者の見解:両銘柄をどう評価するか?
全体評価
SOFI
SoFi(SOFI)は「金融スーパーアプリ」志向で、貸付・銀行・投資・BaaSを多角展開し、安定的な黒字体質と収益多様化を確立しています。Fee収益が全収益の41%を占めるなど、成長フェーズから成熟期への遷移が進んでいる点が評価されます。一方で高バリュエーション(P/E 〜69倍)や、株価の伸びが収益に見合っているかの懐疑も見られます。KBWは「期待先行の割高感」からUnderperformに格下げしました。
HOOD
Robinhood(HOOD)は「取引主体型FinTech」として、PFOF収益モデル+AIツール拡充や国際展開で高成長を維持中。GoldやLegendの展開、欧州進出、AI搭載金融アドバイザーなどの新サービスも進行中です。ただし、取引量依存のため景気変動の影響を受けやすく、規制リスクも潜在的に存在します。
銘柄ごとの評価ポイント比較
スクロールできます
項目 | SoFi(SOFI) | Robinhood(HOOD) |
---|
強み | 黒字定着、Fee収益・BaaSの多角収益基盤、銀行・貸付プラットフォーム戦略 | シンプルUI+PFOF、象徴的ブランド力、新サービスによる収益拡充 |
リスク | 高バリュエーション、経済鈍化時の貸倒リスク、SPAC後の評価調整待ち | 取引減速による収益急落、規制強化、ユーザー行動の変化 |
アナリスト見解 | 3年で収益100%超の成長可能性の予測あり | Goldman SachsなどはBuy継続、目標株価は$46〜$91に設定されている |
投資スタイルとの相性 | 安定成長重視の長期投資、ファンダメンタル重視型に適合 | 高成長狙いの中短期トレーダー、モメンタム投資家に適する |
最終考察
- 安定志向+中長期保有を目指すなら、SoFiが有力候補です。黒字定着や銀行基盤が収益基盤を強固にしています。
- 一方で、爆発的成長+高ボラティリティを許容できるなら、Robinhoodの方が短期的リターンの可能性は高いです。ただし市場サイクルや規制に敏感な点には注意が必要です。
- どちらを選ぶかは、投資家のリスク許容度・保有期間・収益期待によるため、自身のポートフォリオ構造に応じて組み入れるのが望ましいです。
まとめ:SOFIとHOOD、あなたにとって魅力的なのは?
比較ポイントまとめ
スクロールできます
観点 | SoFi(SOFI) | Robinhood(HOOD) |
---|
成長性 | 年収10〜20%、EPS成長30%水準(今後3年) | 売上年率13%、2025年+168%株価上昇、ツール拡充が強み |
収益モデル | 銀行+貸付+Fee収益(41%)+BaaSで多角化 | PFOF+取引収益63%、金利31%の高回転モデル |
黒字化・収益安定性 | Q1で6四半期連続黒字、Adjusted EBITDA率27% | 黒字化達成も収益変動リスク残存 |
株価動向とボラティリティ | 過去1年+132%、3年安定成長、低ボラティリティ | 年初来+168%、高ボラティリティ=突発急落のリスクも |
将来の注力分野 | 金融スーパーアプリ、BaaS外販、学生ローン市場拡大 | 国際展開(欧州)、暗号通貨、AIツール、株トークン化 |
適合する投資家タイプ | 長期志向、収益安定・分散重視の初心者や中リスク志向者 | 高成長・短期反応型、ツール活用志向+高リスク許容者向け |
投資判断の指針
- 安定長期:SOFI
「金融スーパーアプリ」の進化が着実で、収益源が多彩だが、過度な期待を込めた評価には割高との見方も存在します。
- 高成長狙い:HOOD
取引量主導の急上昇を続けており、Piper SandlerやMorgan Stanleyは目標株価を$110に引き上げ。ただし市場ボラティリティや規制変化への対応が鍵です。
あなたに合った選び方
- リスク許容度
- 低~中:SOFI
- 中~高:HOOD(ただし短期変動を理解する必要あり)
- 投資スタイル
- 長期×分散重視:SOFI
- 中短期×成長重視:HOOD
- 目的・ニーズ
- 安定した事業成長を享受したい → SOFI
- 急騰を狙いたい/最新ツールを試したい → HOOD
どちらを選ぶかは、あなた自身の投資目的と向き合うことが第一歩です。SOFIの堅実路線を支えるためには長期視点、HOODで高いリターンを狙うには市場の変動を受け止める覚悟が求められます。
コメント